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『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展に行ってきた感想

私の大好きな作家エドワード・ゴーリー氏の展覧会が今年行われていると知り、なんと秋からは関西、奈良県立美術館で観れるという事でやっと今日行って来れた。

過去にも日本で展覧会はやられていたようだが、基本インドアだからか、イベント開催などの情報に疎く、過去に開催されていた時は全く知らずに通り過ぎてしまっていたT_T。。。

「エドワード・ゴーリーを巡る旅」
期間:2024年9月14日(土)~11月10日(日)

『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展に行ってきた感想
「エドワード・ゴーリーを巡る旅」パンフレット 
駅とかにも置いてあった!

『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展に行ってきた感想
裏面


1.エドワード・ゴーリーのファンになったきっかけ

私が初めてゴーリー氏を知ったのは確かまだ学生の頃で、友達とよくイオンモールの中にあるヴィレッジヴァンガードに行ったりしていて、そこで出会ったのが最初でした。

ゴーリー氏の絵を初めて観た瞬間から一目惚れで、とりあえず3冊だけですが絵本を買いました。

そこからあの繊細な描き込みのタッチに物凄く感化されて、自分も漫画の中であのような描き込みのタッチで描いてみたらどうだろうか?と当時挑戦した漫画が2作目のコレ⇩になります。

2.エドワード・ゴーリーについて今回初めて知った事

その時はアナログで描いていたので、丸ペンの消耗も凄かったしペン入れの途方も無く進まない描き込みに疲れて途中で何回も辞めようかとか思う事もありました。

しかも某少年漫画雑誌編集の方の意見ではこういう描き込みタッチは印刷映えしない・汚く見えてしまうなどとかなり不評という事も判り、このような描き方は割に合わない・もう2度としないと身に沁みたことがあります。

ゴーリー氏の絵の線の描き込みの量や緻密さは、そもそも比べるのが間違ってるけど自分なんかとはもう遥かに次元の違うもので、一枚の絵に多分物凄く時間がかかってるだろうと推測してしまいます。

今回、美術展を観てるとある作品の説明の中に、ゴーリー氏自身があまりの描き込み量に疲れ挫折して5年程筆が進まなかった事もあったなどという記載がありました。

その文章を見た瞬間なんか凄くホッとしたというか、物凄く共感で嬉しくなりました。

5年…、あるある。

プロでもこんな感じでいいんだね?マイペースでいいよね?みたいな。

スランプとか作風を変えてみようかなとか自身喪失とか色々悩ましいものもあるだろう。

ゴーリー氏の絵の、壁紙や絨毯の模様、家具、洋服の模様などなど緻密で描き込み量の激しい絵が特に好きですが、作者としてはやはり本人も制作は非常に大変だったという事が知れました。

また、ゴーリー氏の幼少期や青年期辺りのイラストも展示されていてそれにも個人的にかなり衝撃でした。

まず当時のイラストがかなり綺麗な状態で現存されている事にも驚きだったし(エドワード・ゴーリーを巡る旅書籍に記載されていたのは、ゴーリー氏の母親が氏が幼少の頃から描いたものやメモ類までありとあらゆる物を全て丁寧に保管していた為だったらしい。母もすげぇ!)、幼少期から十代辺りの絵柄が全く違う別人の人の作品かと思うくらい違うタッチだった事。

しかも子供の頃からめちゃくちゃ絵が上手い!

幼少期の絵柄は、ファンシーでメルヘンなディズニーとかサンリオみたいな可愛いキャラクター系で、それも子供が描いたっぽくないような輪郭線とかフォルムが物凄く完成されてるまるでプロのイラストレーターかアニメーターの大人が描いたような上手くバランスの良いデフォルメの効いたしっかりした説得力のあるビジュアルだった。

色鉛筆っぽいのでカラフルで綺麗に丁寧に色も塗られていて、大人になってからのゴーリー氏のあのダークでゴスモノトーンな作風とは真逆のカラフルさだった。

青年期頃のイラストもカラーイラストで、こちらを観た時私が感じたのは、意外と日本のジャンプ系漫画(特に妖怪とか魔術系とかゴシックファンタジー系の作風もの)にありそうな雰囲気というか、いかにも十代の男子が好きそう・ハマりそう的な雰囲気の作風に感じて、なんか全然時代を感じないというか、現代の人のイラストみたいに思えて不思議だった。

逆に大人になって画家として描かれた作風の方がレトロ感を感じる。

トーベ・ヤンソン氏のような。(因みに確か影響受けてる的な作品があったはず)

あのレトロ感は時代が昔だからなのかとか思っていたが、あの作風は敢えてそうしていたのか。。。

しかも、今回の美術展で知って私が一番びっくりだったのは、ゴーリー氏はなんと生後1歳半で絵を描き始め、3歳半で読書も始めたという事。

やっぱ天才の人だったんだ。。。( ゚д゚)

美術展に入って一番最初にゴーリー氏の年表があり、その最初の記述を見た瞬間衝撃のあまり茫然となりました。

誕生日も2月22日って、なんかこのゾロ目数字の羅列だけでもビビってしまう。(エンジェルナンバーなバースデイいいな)

筆者は幼少期の頃の記憶を結構覚えている方だと思っていて、2、3歳の頃の記憶は覚えているものもあるが流石に1歳頃のまでは無いように思うし、自分が絵を描き始めた正確な時期までは分からない。

5歳の時、保育園で絵の授業時間にアンパンマンアラレちゃんなどTVで観たアニメキャラのイラストを勝手に描きすぎてスケッチブックの紙を使い果たしてしまい怒られた記憶があるのでおそらく4、5歳くらいから描き始め出したのだろうか?

読書だって私が最初に読書を始めた最初の本は絵本だったし多分それも4、5歳頃だったと思う。

しかも絵本だけど私の場合ほぼ絵しか見てなかったと思うから正確には読書ではない。

このように自分の幼少期を振り返ってみるだけでもゴーリー氏はやはり次元の違う人物、子供の頃からもうアーティストだったのかと改めて知ることが出来た。

そして、もう一つ意外だったのが、日本文化や文芸、芸術作品に影響を受けていたらしいという事。

今まで作品しか見てこなくてゴーリー氏自身についての書籍なども読んだ事もなかったので、作者自身の事を今回初めて知った。

興味深かったのは、絵の構図の中に余白など空間を絵として取り入れているという技法は日本美術から影響されているだろうという事でした。

間とか空間みたいな、そういうの、確かに昔の日本の美(絵画だけじゃなく建築デザインとか人と人の接し方・距離感とか空気感とかあらゆるところにあるかも)ならではなのかもしれない。

ゴーリー氏が描くとその余白が謎に不気味さとか怪しさとか独特の味を醸し出していてめちゃくちゃそこが魅力になってる。

間の大切さ、余白が齎すもの、凄く勉強になった。

この美術展が開催期間中に同時にゴーリー氏の愛読書や影響を受けた本などゴーリー氏にまつわる関連書籍が展示されているという奈良県立図書情報館という図書館にもついでに見に行きました。

今回、情報を見るのが遅くて、美術展も図書館も独自の興味深い特別イベントが開催されていたようなのですがどちらも残念ながら機会を逃してしまいました。

関連書籍は時間的にさらっとしか見れなかったですが、個人的には非常に興味深い本ばかりでした。

『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展に行ってきた感想
図書館でゲットした無料パンフレットの一部


『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展に行ってきた感想

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『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展に行ってきた感想

『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展に行ってきた感想

美術展ではグッズも可愛いのがたくさん販売されていて、私はまた絵本や今回の美術展本など合計4冊も買ってしまいました。

今回奈良市の美術館や図書館どちらも初めて行くことが出来て良い経験になりました。


撮影OKになっていたこれまで日本で開催された美術展歴代ポスター達⇩

『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展に行ってきた感想

『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展に行ってきた感想

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『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展に行ってきた感想

『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展に行ってきた感想
冒頭に載せたパンフレットとこのポスターまた違うところが凄く凝ってると思う

インスタにも画像載せてます⇩



最後まで見てくださりどうもありがとうございました。

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